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シリーズ再発防止策あるある(3):原因分析に当事者が関与していない |
システム障害や事務ミスが発生すると、通常はレポートを作成します。レポートには原因を記載しますが、この原因の分析に当事者本人が関わっていないことがよくあります。
「当の担当者はリカバリー作業に追われて(徹夜明けでお休みということもあります)、関与させたくても関与させられない」というケースもあれば、人的ミスの場合は、
「ミスをした担当者への管理者なりの気遣い」ということもあります。
いずれの場合であっても、管理者がレポートを書くので、管理者の目線で原因を書くことになり、環境や管理体制、マネジメント面での原因追及はおざなりになることがあります。
例えば次のような原因しか書かれていない場合は要注意です。いずれも担当者の問題としてしか捉えられていないからです。
・担当者の不注意
・担当者のスキル不足
・マルウェアに対する危機意識の欠如
・プロジェクト間のコミュニケーション不足
レポートはすみやかに顧客や経営者等に提出する必要があるため、担当者の意見が反映されない場合があるかもしれませんが、トラブルが落ち着いた頃にあらためて当の担当者も交えて根本原因を追究することが大切です。(次回に続く)
2019-07-29
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