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続・ATM待ち時間について考える ~ソートコードを使用しないのであれば~

 先日、知人の銀行口座に送金する機会がありました。LINEで送られてきた口座情報は、通帳の表紙を撮影したもので、名前以外には、店番と口座番号が印字されていました。ふたつの数字を連結させれば、まさに「ATM待ち時間について考える」(2019-12-23付け)でご紹介したソートコードです。
 ATMから送金しようと操作している最中に、通帳表紙の口座情報に店舗名がないことに気付きました。ATMに店番から店舗名を検索する機能はなさそうなので、いったんATMの操作は終了し、外に出てスマートフォンで当該銀行のホームページから店舗名を探さざるを得ませんでした。
 通帳表紙に口座情報を印字するのであれば、どうして店舗名も印字しないのでしょうか。ATMの送金画面を改修するのに膨大なコストがかかるのは理解できますが、表紙に店番(コード)に加えて店舗名を併記して印字する改修はそれほど大変ではないと思います。メガバンクではみずほ銀行が店番号の上に支店名を印字していますが、ネットの画像検索でみる限り、そのような金融機関は少数のようです。
 ソートコード(名称は何でもよい)のようなシンプルな方法ではなく、過剰とも思える送金画面の作り込みが、結果として操作に手間取り、待ち時間を長くしているとあらためて確信しました。

2020-03-01