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優先順位を決めるモスクワ分析(MoSCoW分析)とは

 先日、リモートで参加した研究会は、先月に続きスクラムがテーマでした。スクラムは、プロジェクト開発で要件定義の際に使用される管理手法のひとつだそうです。
 今後やることの優先順位をどうやって決めるのか質問が出た時に、「価値が大きく、見積額が小さいものが優先度が高い」と説明がありました。その時に併せて説明があったのがモスクワ分析です。

  モスクワ分析は、要件を
   Must(対応必須)
     今回のプロジェクトで対応必須の要件
   Should(対応すべき)
     今回のプロジェクトで対応すべき要件
   Could(できれば対応)
     今回のプロジェクトでできれば対応する要件
   Won't(対応不要)
     今回のプロジェクトで対応不要な要件
 という4つの分類で評価し、プロジェクトで対応する要件の優先順位を決める。
  発音しやすいように"o"の文字を加え、ロシアのモスクワの英語名"Moscow"と同じ表記にしている。

 優先順位を決めるのは日常生活でも行われていることなので、プロジェクト開発でなくても応用できそうです。この4つに分類するやり方は、関係者に説明する時など、特に説得力を持たせることが必要な場面で威力を発揮しそうです。

(補足)スクラムについて
 研究会で使用された資料は「スクラムガイド 2020年11月」という公式ガイドです。
 会合から少し時間がたってしまったので、つぶさには覚えていませんが、発表者の次のコメントが印象に残っています。
 ・スクラムは、プロジェクト・マネジメントを科学する究極のツール(筆者はこういう謳い文句に弱い。対極にあるのが「根性で仕上げる!」(笑)だそうです。)

 スクラムはアジャイル開発と密接な関係があります。アジャイルについてはあらためて別の機会で取り上げたいと思います。
 

2021-06-21